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「キーボー島アドベンチャー」では,入力のスキルを30級から1級,そして,発展として初段の31の段階に分けています。順番に上の級に挑戦することで,ひらがなの一文字の入力から始まって,記号や半角文字など,キーボードで入力する上で必要だと考えられる操作を確実に身につけていくことができます。そして,最終的には,「1時間の授業内に800文字以上の文章を無理なく入力できる」ことになり,このレベルの力があれば,子どもたちはキーボード入力に負担を感じることなく,コンピュータを道具として使いこなすことができるようになります。
「キーボードで文字が打てる」ということ自体は,子どもたちにはとても楽しい体験です。なぜなら,練習すれば必ず成果が現れるからです。30もの級によるスモールステップにしたのは,子どもたちが少しずつ,自分の成長を「級の伸び」で確認していけるようにするためです。また,自分の現在の力を見直し,どのくらいまで力を高めていけばよいか,見通しを持って取り組むことも可能になるからです。短い時間で繰り返しチャレンジし,自分の伸びを確認できる―――がんばり屋の子どもたちは,つい本気になってしまうことでしょう。
サイトの開発は,子ども用ソフトウェアの老舗であり現在もトップシェアを持つスズキ教育ソフト開発部が行いました。級の設定に当たっては,小学校の現職の先生方が関わり,子どもたちの発達段階に合わせた系統性を考慮しました。正式オープンの3ヶ月前から,19名もの学校現場の先生方とそのクラス・学校の子どもたち1897名に,モニターを依頼し,改良を重ねてきました。たくさん方々のご意見・ご協力をいただきながら,今の検定の形ができあがったのです。
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