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キーボー島マガジン

「キーボー島マガジン」では,子どもたちの活動の様子,指導のアイデア,成果などをお伝えしていきます。

編集・発行/キーボー島アドベンチャー事務局(スズキ教育ソフト内) 

 

 Vol.4
2003.10.28

子どもたちをひきつけるキーボー島の魅力 (後半)

福島県 富岡町立富岡第一小学校教諭 山田 徹 (やまだ とおる)

※ 所属は掲載時点のものです

 今回は富岡町立富岡第一小学校の山田徹先生の後半の原稿をお届けします。

キーボー島でのチャレンジには,いろいろな難関も待ち構えています。壁にぶつかった子どもたちをさらに先のチャレンジへと向かわせるためにどんな工夫が効果的だったのか,山田先生に紹介していただきます。

前号(10/21)

1.子どもたちはキーボー島が大好きです。

2.キーボードスキルが伸びています。

3.何回チャレンジしても飽きません。

今号(10/28)

4.支援コンテンツを生かしています。

5.ホームポジションは,しっかり学ぶ機会を!

6.キーボードスキルは自転車乗りと同じ

4.支援コンテンツを生かしています。

「印刷アイテム」には,3種類のローマ字入力表があります。

 「キーボー島」の魅力は楽しいだけではありません。児童がつまずいても,自分の力でキーボードスキルを伸ばしていけるような工夫が随所になされています。各級で設定されている3つのモード(自主トレ・練習試合・試合),チャレンジ後に苦手とする文字を表示することによるフィードバック,キーボー島地図の左側にある「印刷アイテム」,「みんなの掲示板」,「上達のアドバイス」などがそうです。
 しかし,本校の場合,各キャラクタとの戦いに夢中になり過ぎて,これらの工夫や支援コンテンツに気づかない場合が少なからずありました。ひとつの級を十数回以上もチャレンジしていた子が,これに当てはまります。これらの支援コンテンツを児童がきちんと使いこなすためには,教師の支援や助言がとても重要になってきます。
 私がつまずいている児童に最初に支援したことは,「印刷アイテム」にあるローマ字入力表を一緒に印刷してあげることでした。当たり前のように思えるかもしれませんが,ローマ字入力の最初の壁は,ローマ字をきちんと覚えることなのです。
 次にしたことは教室環境の整備です。子どもたちともに「印刷アイテム」,「上達のアドバイス」,それに今までの子どもたちの経験を加えて,全校生が「キーボー島」に楽しく取り組むためのポスター作りを行いました。これによって,今までがんばってきたことを振り返ることができ,さらに友達同士の情報交換にもなりました。 

大事な情報をポスターに。みんなの情報交換も始まります。

 これらのポスターに助けられて進級したという児童がでたときは,みんなでその喜びを分かち合うことができました。ポスターにかかった作業時間は2時間あまり。支援コンテンツがしっかりしているからこそ,短時間でできたのだと思います。
 このようなノウハウに関するものは,先生用IDでログインしたときに,左側にあるメニューの一番下に表示される「指導アイディア」の中にたくさんありますので,ぜひ一度ご覧になっていただければと思います。
  
5.ホームポジションは,しっかり学ぶ機会を!

 環境がある程度整備されていくと,子どもたちは自分たちの力で黙々と「キーボー島」に取り組んでいきます。勢いがあるうちは,チャレンジした回数だけ進級していきますが,ある時点から順調に伸びる子と進級の伸びが遅くなってしまう子に分かれてしまいます。進級の伸びが遅くなってしまう原因は様々ですが,「速さ」よりは「正確さ」で合格できない場合が多いようです。それは正しい指づかいができていないために起こってしまうのです。
 がむしゃらに取り組ませていただけでは,ホームポジションによる正しい指づかいは身につかず,進級を楽しみしている児童の意欲を妨げてしまう要因になってしまうのです。本校では最初からホームポジションを教えるのではなく,このようにある程度伸び悩む児童が出てきてから学ぶ機会を設けました。
ポスター作りのとき,ホームポジションについて調べた子どもたちがいたので,その子たちを中心にホームポジション講座を開設したのです。

キーボード表は「印刷アイテム」にあります。

「タイピング」の動画はトレーニング場にあります。

 
 このときの資料は,
「印刷アイテム」や「トレーニング場のメニュー」にある動画を使ったので,簡単に準備することができました。

 この講座によって,大部分の童が初めてホームポジションについて知り,その効率的な指づかいの良さを実感することができたのです。その効果が,図3の10月1日から10月8日の伸びにも顕著に表れています。

 

 

6.キーボードスキルは自転車乗りと同じ。

 私は,「キーボー島」で身につけた正しいキーボードスキルは,自転車に乗る技術と同じようなものだと思っています。一度自転車の乗り方を覚えると何年か経っても乗ることができるように,大人になってもけっして消えて無くなるようなものではないと考えるからです。逆に経験しなければ,いつまでたっても身につかないものだとも考えられます。
 ぜひ,多くの子どもたちが「キーボー島」での体験を通して正しい技術を身につけ,より速く,より正しく,自分の考えを伝えてほしいと願っています。
  

 

 

事務局より:「キーボー島」のサイトにログインしたら,左側に表示されるメニューから,いろいろなコンテンツを開いてみてください。学習や指導に役立つアイテムがきっと見つかります。

 

 

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