富岡町立富岡第一小学校の山田徹先生から,活気あふれる教室風景の写真が届きました。今回と次回は,山田先生に子たちの心を捉えるキーボー島の魅力と,子どもたちの活動を盛り上げる指導の工夫を紹介していただきます。
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今号(10/21)
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1.子どもたちはキーボー島が大好きです。
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2.キーボードスキルが伸びています。
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3.何回チャレンジしてもあきません。
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次号(10/28)
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4.支援コンテンツを生かしています。
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5.ホームポジションは,しっかり学ぶ機会を!
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6.キーボードスキルは自転車乗りと同じ
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1.子どもたちはキーボー島が大好きです。
本校では,今年の6月ごろから,5年生36名とパソコンクラブ23名(合計59名)を中心にキーボー島にチャレンジしています(富岡第一小学校はモニター校です)。5年生は主に昼休み・総合的な学習の時間・学級活動でパソコン操作に充てられた時間などを利用し,パソコンクラブでは週1回のクラブ活動の前半20分程度を使ってチャレンジしています。
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楽しそうな教室。掲示物にも注目! |
本校では,チャレンジしている児童のほとんどが「キーボー島」が大好きです。好きな理由としては,「楽しく(ローマ字を)覚えられる。」「いろいろなキャラクタとの戦いが楽しい。」で約70%を占めています。(図1,図2)
「キーボー島」は,キャラクタの多様さやストーリーのおもしろさによって子どもたちを魅了し,RPGゲームを楽しむ感覚でキーボードスキルを高めていくことができる教育用コンテンツです。しかも,その質の高さは他を圧倒していると思います。市販のものとは違い,インターネットが繋がる環境であればどこでも可能であるという利便性もあり,家庭にインターネットに接続できる環境があれば,家庭でも自分のペースに合わせて「キーボー島」にチャレンジできるのです。
2.キーボードスキルが伸びています。
図3は,「キーボー島」で鍛えたスキルを実感させるために,5分間にどれくらい文字を入
力できるかを週1回実施し,その平均をまとめたものです(授業などで自分の考えをまとめたものを入力させています)。
「キーボー島」を経験することによって,楽しみながら,確実にキーボードスキルを向上させていることがお分かりいただけると思います。
3.何回チャレンジしても飽きません。
子どもたちは,楽しさゆえに最初から夢中になって「キーボー島」にチャレンジしていく姿が多く見られます。
図4は,本校の児童が10級までに,級ごとにどのくらいチャレンジしているかを,その平均と最高値で表したものです。
1つの級あたりの平均チャレンジ回数が3.8回。その中でも23級が8.9回と最も多い結果となっています。また,もっとも多くチャレンジした回数では,23級で28回,16級で26回,20級で24回となっています。児童の多くが何回もチャレンジしながら,様々なキャラクタを倒して進級しています。つまり,本校では何回も(中には20数回も)いろいろなキャラクターとの戦いに敗れているにも関わらず,「キーボー島」をきらいという児童はいないということを示していると思います。この結果から見ても,「キーボー島」は子どもたちにとって,何回チャレンジしてでもクリアしたい課題であり,飽きずに継続して利用できる教育用コンテンツであることがお分かりいただけると思います。
(次号に続く)
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事務局より:図4でチャレンジ回数が多くなっている級のうち,23級は「が・ざ・だ・ば行」,20級は「ぎゃ・じゃ・ぢゃ・びゃ・ぴゃ行」です。濁音・拗濁音はローマ字がなかなか覚えられないのかも知れませんね。
次号(10/28)は,山田先生に,子どもたちの活動を盛り上げる指導の工夫を紹介していただきます。 |
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