全国小学生キーボード検定サイト キーボー島アドベンチャー


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キーボー島マガジン

「キーボー島マガジン」では,子どもたちの活動の様子,指導のアイデア,成果などをお伝えしていきます。

編集・発行/キーボー島アドベンチャー事務局(スズキ教育ソフト内) 

 

 Vol.1
2003.8.25

キーボード入力学習の必要性

徳島県 池田町立池田小学校教諭 中川 斉史 (なかがわ ひとし)
※ 所属は掲載時点のものです

いよいよ「キーボー島アドベンチャー」がスタートしました。全国で初めての,キーボードスキルの向上に取り組んだサイトです。

  このマガジンは,このサイトを活用される先生方に,キーボード入力学習のためのポイント,各地の実践と成果,指導法アドバイスなどの情報をお届けしていきます。創刊号のテーマは「キーボード入力学習の必要性」。「キーボー島アドベンチャー」の企画発案者の一人である,中川斉史先生に登場していただきます。

 

コンピュータを利用した授業,学習活動の中で文字入力の占める割合は高い

 コンピュータは,何か人間が指示を与えて,その通り動く機械ですが,その指示を与える代表として,マウスとキーボードがあります。昔に比べれば,マウス操作でその大半をこなすことができますが,文字の入力だけは,キーボードを利用する方がはるかに速く,的確に入力することができます。もちろん,テクノロジーの発展により,手書き認識や音声認識が一般的になりつつありますが,キーボードで入力するのと同等レベルまでには至っていません。あと数年待てば,キーボード操作は必要なくなるかもしれませんが,目の前の子どもたちにそれを待たせることはできません。

 調べたことをコンピュータでまとめる

 学校では,積極的にコンピュータを利用した授業が行われています。マウスでお絵かきやゲームばかりをしているわけではありません。自分の思いや考えを文章にして,印刷したり,Webにしたりしています。インターネットで言葉を調べるときも,検索語を次々と変えながら,必要な情報を絞り込んでいきます。もちろん,掲示板やチャット,メールなどを利用してお互いの考えを出し合いながら共同作業をしています。このように学校でのパソコン利用で,文字入力の占める割合は相当高いといえます。

入力が遅いことが,結果的に次の学習や本来の目的到達への妨げに。

 同じ分量の言葉を入力するのに,Aくんは5秒,Bくんは1分かかったとすると,どうでしょうか。文字入力の時間の差は,明らかにこのあとの2人の学習の進め方に違いをもたらします。「速いことがいい」といっているわけではありません。「遅いことが結果的に,次の学習や本来の目的への到達の妨げになる」ということです。これは九九がスムーズに言えないと,わり算の時間がかかるのと似ています。
 1年生で文字を習うのは,それ以降の学習のもっとも基礎となるものだからです。コンピュータへの文字入力も同じです。適度な速さで,正確なキーボード操作にて文字入力ができることは,それ以降の学習のもっとも基礎となるものです。
 ですから,コンピュータへの文字入力の指導は,きちんとした時間をとって行いたいものです。

キーボード入力指導も計画的に。身に付けた力を発揮する場をつくろう。

 ただ,いくら基礎だからといっても,無意味な繰り返しの連続では,学習意欲は減少します。1年生で文字を習ったら,習った文字を使って日記を書いたりするのと同じように,習った文字入力を活かしながら,学習が計画的に行われることが必要です。しかしながら,小学校でのコンピュータへの文字入力についての指針ははっきりしておらず,全国の学校で,それらの差は開く一方でした。

正しい指づかいで練習

 そこで今回,『キーボー島アドベンチャー』では,子どもたちが自らすすんで練習し,適切な速さと確実な文字入力を身につけられるよう,様々な工夫をしました。初めてローマ字に触れる子どもたちも,ある程度打てる子どもたちもそれぞれが最終目標に向かって興味を持続させながら練習できるよう設計されています。
  子どもたちが『キーボー島アドベンチャー』で着実に力を付けてきたら,それらを発揮する場をどんどん授業に設けていくことで,さらに子どもたちの力はアップするものと思われます。
 

 

 

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